テザー問題 仮想通貨USDTに、裏付けはあるのか? ビットコインの裏に潜む疑惑

テザー問題 仮想通貨USDTに、裏付けはあるのか? ビットコインの裏に潜む疑惑

仮想通貨テザー(USDT)が、ビットコイン相場の安定と操縦の両方の目的に利用されたと考えられる、との趣旨の論文が発表されました。

USDTテザーは、ビットコインの価格下落時に、ビットコインを購入するために利用され、昨年末の価格高騰に一役買っていたと言われます。

今日は、そんなテザーが抱えるテザー問題について、切り込んでいきたいと思います。現在、仮想通貨の取引に占めるテザーの割合は2~3割り程度を占めるとも言われ、無視することができません。

一方、USDTに本当に裏付けがあるのかについては、昨年から議論が続いているものの、未だに結論が出ておらず、仮想通貨相場に大きな影を落としています。

ここで、テザー問題とは何か、テザーとは何かについて、振り返っていってみたいと思います。

仮想通貨USDT テザーとは ?

仮想通貨USDTテザーは、アメリカドル(USD)に連動した通貨です。その特徴は、以下の3点です。

  • テザー(USDT)の特徴
  • ① 1USDT=1USD
  • ※$1を入金=>1USDTの発行される
  • ②発行上限:20億USDT
  • ③発行者:Tether Limited.

USDTテザーはテザー社によって発行され、米ドルとペッグした仮想通貨

テザー(USDT)は、Tehter社によって発行された仮想通貨です。最大の特徴は、1USD=1USDTで、アメリカドルと価格が連動している点です。したがい、発行のためには、ドルをテザー社の銀行口座に入金する必要があります。

これが、USDTの価格的裏付けとなります。USDを入金して発行されるので、USDTテザーからアメリカドルにも自由に交換ができます。

しかし、実際には、本当にUSDTは米ドルの資金的裏付けがあるのか、本当は米ドルが入金されていないのに、USDTテザーが発行されているのではないかと疑念の目が向けられています。

テザー社とBitfinex社の経営陣は同じ

テザー社とBitfinex社の経営陣です。それぞれ、両社のHPから抜粋しています。写真を見ると明らかですが、両社のCEO、CFO、CSO(最高技術責任者)+1名の合計4名が肩書含めて同じです。

だから何?というと、別に、このこと自体は悪いわけではありません。ただ、疑惑を生じさせる一因となっています。なぜ、疑惑を生じさせることになるのでしょうか。

テザー社は、USDの裏付けなしに、USDTを発行してBitfinexに送れるから

テザー社は仮想通貨USDTの発行体です。自社でテザーを発行して、それを自分たちで運営するBitfinexに送ったとしても、本当に裏付けとなる米ドルがあるか否かを外部から監視できません。経営陣が同じだからです。

だから、テザー社に対して、米ドルの準備金残高を証明するよう求めることが噴出していました。

追い詰められ銀行残高とUSDTのトークンについての報告書を提出

このような外部からの声に対して、テザー社は2017年9月に、フリードマンLLP社を通じて、『テザー社分析レポート』を発表しました。内容は、2017年9月15日時点でのテザー社の銀行残高と発行済みトークン(USDT)について整合性が取れているかを確かめるためです。

簡単に、内容を見ていってみようと思います。

結論を先に述べると、客観的に、USDTの裏付けとなる米ドル準備金を確認できていません

社内向け資料であり、第三者向けに信頼できない

昨年、9月にテザー社の当時の監査法人であるフリードマン社が提出したレポートの表紙です。ざっくり言うと、これは監査じゃなくて、経営陣向けのただの社内メモで、信頼できないから外の人たちは使わないでねということです。

ポイントは3点。

監査(Audit)じゃなくて
② テザー社の経営陣向けの
社内メモ(Memorandum)に過ぎず、
第三者によって使用されるべきではなく信頼に足る資料でもないこと

じゃあ、実際、どんな資料だったのか。

 

銀行口座情報は黒塗りにされ確認できない

左上にFindings(わかったこと)と記載があります。残高としては、約442百万ドル(約500億円)です。テザー社は、それと同等のUSDT(テザー)が発行されており、USD=USDTであると示しています

ですが、銀行名が黒塗りされており、2017年9月15日の時点で、実際にどの銀行に預金残高があるか確認が取れません

この資料の目的は、発行済みのUSDTの裏付けとなる資金源の確保でしたが、その情報の提供をテザー社が拒んだかたちです。

テザー社は銀行名を明らかにしない理由として、アメリカにある中継銀行からの圧力があることを挙げていますが、腑に落ちません。

テザー社が裏付けとなるUSDを持っているかわからない。

結局、USDTの裏付けとなる資金源については確認が取れませんでした。、監査法人は驚くべきことを述べています。

① テザー社が、本当に、銀行の資金源へのアクセスがあるかどうかがわからない。次に、
② この資金が本当にUSDTトークンの償還のために使用されるものかどうかさえわからない

つまり、客観的に、テザー社が銀行にお金を預けていたとして、アクセスできるかさえわからない。更に、仮にアクセスできたとしても、それがUSDTトークンの準備金なのかもわからないと述べられています。

では、このように裏付けけとなる資金源の確認をとれないUSDTは、どう使用されるのでしょうか

概要をお伝えすると、発行されたUSDTはBitfinexに集約され、その後、拡散されています。拡散された先で、どうなり、ビットコインやその他の仮想通貨の価格にどのように影響を及ぼしているのか、そのメカニズムについては、次回、お伝えいたします。

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こぺる

個人投資家。金融機関出身で独立。#リップル #仮想通貨 #英語 についてツイート。高校時代にTOEIC900点達成。日英仏語トリリンガル。週刊SPA取材記事:https://amzn.to/2rM94NP

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